タランティーノ監督最新作「ワンスアポンアタイムインハリウッド」を観てきましたのでネタバレありの感想です。ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオの初共演作としても注目の今作。これから観る人は必ずどういう作品なのか予習してから観るのをおすすめです
ワンスアポンアタイムインハリウッド 予告編
ワンスアポンアタイムインハリウッド これから観る人は予習必須!!
これからワンスアポンアタイムインハリウッドを観る人は「シャロン・テート事件」に関する記事やwikiを一読しておくのを強くおすすめします
このことを知っていないと面白さ半減というか意味がわからないレベルです
恥ずかしながら私も行く直前まで予習してなかったんですけど、↑のハフポストの記事を読んでおいたのでとっても楽しめました。
映画館は満員でしたが、どれくらいの人が予習していたのだろうか・・・
予習してる人としていない人では評価が全く異なるでしょうし、予習していない/事件を知らない人はそもそも観るのがストレスだったのではないでしょうか。だってすごい長い(2時間41分)し・・・
長いからトイレ行く人の多いことよ(笑)
私にはあっという間でした
ここからネタバレあり感想ですので、まだ未見の方は戻るボタンをおすすめします。
オチがわかっちゃうとドキドキ感も半減なので・・・
欲を言えばプロモーションの「衝撃のラスト」とかも言わないでほしかった
ワンスアポンアタイムインハリウッド ネタバレあり ざっくりあらすじ
リックダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は落ち目のTVスター
相棒でスタントマンのクリフブース(ブラッド・ピット)とゆっくりと終わっていく自分たちのキャリアを自覚しながらも
これといった打開策もないまま過ごしていた
リックの隣にロマン・ポランスキーと妻のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)が引っ越してくる
クリフはある日街でヒッチハイクするヒッピーを乗せて、ヒッピーたちが暮らすスパーン牧場へ
以前に撮影で使ったことのある牧場が様変わりしているのを見たクリフはヒッピーたちを怪しむ
ちょっとしたトラブルがありつつも、クリフは牧場を後にする
その後、リックはクリフとイタリアで映画を撮影するため国を離れる
久しぶりにLAに戻る前に、リックは妻ができ、今後のキャリアを考えるとこれ以上はクリスを養えないと説明していた
ふたりは揉めることもなく円満に別れを決める
LAに到着した日
ふたりにとっての最後の夜を過ごす。酔っ払った二人
リックはプールで台詞の練習。LSDでぶっ飛んだ後、散歩から返ってきたクリフ
そこへスパーン牧場にいたマンソンファミリーのヒッピーたちが襲撃してくる
クリフはキマっていたが愛犬とともにヒッピーたちをぶっ殺す
リックも火炎放射器でヒッピーをカリカリに焼く
警察や救急車が去った後、騒ぎを聞いた隣人のシャロンとジェイはクリフの苦労を労いつつ一緒に酒を飲もうと誘う
完
ワンスアポンアタイムインハリウッド 感想
「シャロン・テート事件」の記事を読んでいたので、マーゴット・ロビー演じるシャロンが登場する度に
ああ・・・この人この後死んじゃうのか・・こんな美人なのに・・・って思ってました
https://www.instagram.com/p/BvMLtwMDlh1/
物語が進むにつれシャロンの魅力も増していきます
出演している自分の映画を観るシーンはキュートでした。足前に放り出しながら観てるっていうお行儀悪いシーンなんだけど
汚れた足の裏含めとってもキュートでした。
映画のワンシーンは原作そのままのシーンでしたね。マーゴット・ロビーがシャロン・テートにそっくりかと言われるとそんなことは、まぁなかったんだけど、ヘアメイク(特にメイク)で70年代ぽさがちゃんと出てました
ブラピとレオは文句なしにかっこよかった
レオはお笑い担当で、ブラピはマッチョ担当でしたね。苦悩する落ち目のスターってレオとは全く違いますが、セリフを忘れて独りトレーラーで自分を責めるシーンとか迫真の演技でした(笑)笑っちゃったけど。
ブラピは肉体美はもちろん、顔はしわくちゃになってもやっぱり美しい顔面だったなー
素敵だなと思ったのはブルース・リーとのタイマンのシーンやラストの躊躇なくヒッピーたちをぶっ殺すシーンで圧倒的強さを見せたところ。演者じゃなくて本当のスターはスタントマンなんだぜってのを言われてる気がして・・・
あとはなんといってもふたりのブロマンス
兄弟以上夫婦未満の関係。あれこれ言わないけど信頼でしっかり結ばれてるってのがわかりました。
初めの方のシーンで泣いちゃうレオにサングラス貸しちゃうとことか、最高かよ!
ストーリーはギラギラしていたハリウッドと苦悩するリックの対比がありつつ
じわじわとシャロンが殺されていくであろうXデーが迫ってくる緊張感がありました(これ予習してないと絶対伝わんないと思う)
最後は史実とは異なり、シャロンじゃなくて架空のキャラであるリックとクリフが襲われるわけですが
マンソンファミリーへの容赦ない攻撃をみると、タランティーノの愛を感じずにはいれませんでした
最後のぶっ殺しシーンは今までの緊張が解けて、安堵も相まってめちゃ笑いました!!
シャロン・テートはタランティーノの映画で復活し、生き続けるっていう「おとぎ話」だったんだなとオチを見てタイトルにも納得したわけです。
素敵なハッピーエンディングでした!!
ワンスアポンアタイムインハリウッド トリビア
ソースはimdb.com
・タランティーノは脚本を完成させるのに5年かかった
・マーゴット・ロビーがつけていたジュエリーはシャロン・テートが実際に使っていたもの。シャロン・テートの実の姉、デブラから借り受けた
・リックがセリフを忘れ、トレーラーで自責するシーンは脚本にはなかった
・リックとクリフが乗るキャデラックはマイケル・マドセンのもの。マイケル・マドセンはタランティーノ監督「レザボア・ドッグス」に出演
・ルーク・ペリー最後の作品
・ヒッピーのひとりを演じたマヤ・サーマン=ホークはウマ・サーマンとイーサン・ホークの娘。(ストレンジャー・シングス シーズン3にも出演)
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